屋外広告にも"WEB広告の考え方"を ― 数値で組み立てるアナログ広告

屋外広告にも"WEB広告の考え方"を ― 数値で組み立てるアナログ広告

屋外広告は「なんとなく」で出していませんか

看板や野立て広告を検討するとき、「とりあえず目立つ場所に出す」「予算の範囲で何本か」という判断で進んでしまうケースは珍しくありません。特に地方の中小企業では、広告代理店を通さず自社で判断することも多く、出稿の根拠が曖昧なまま走ってしまいがちです。 一方、WEB広告の世界では「誰に届けるか」「何を成果とするか」を先に設計してから出稿するのが当たり前になっています。この考え方は、実は屋外広告にもそのまま応用できます。

WEB広告の基本フレームを屋外広告に当てはめる

WEB広告で一般的に使われる手法をいくつか、屋外広告の文脈に置き換えてみます。
ペルソナの設定 「誰に見てほしいか」を具体的に定義します。通勤途中の30〜40代会社員なのか、週末に車で移動する家族層なのか。ペルソナを設定すると、設置場所の選び方もデザインの方向性も変わります。
KPI(重要業績評価指標)の定義 WEB広告ではクリック率や表示回数をKPIに置きますが、屋外広告でも設定できます。たとえば「掲出後1か月で問い合わせ〇件」「来店時アンケートで"看板を見た"〇%」など。数値の精度はWEBほどではなくても、目標があるかないかで振り返りの質が大きく変わります。
CV(コンバージョン)の設計 最終的にお客様にどんな行動を取ってほしいのか。電話をかけてほしいのか、サイトにアクセスしてほしいのか、来店してほしいのか。CVを決めれば、看板に載せる情報の優先順位が決まります。電話がCVなら番号を大きく、サイト誘導ならQRコードを目立たせる、というシンプルな話です。

「地域×目的」で出稿プランをロジカルに組み立てる

ペルソナとKPI・CVが決まると、出稿プランの組み立てが論理的になります。

  • エリアの絞り込み: ペルソナの行動導線に沿って設置場所を選ぶ。通勤経路なのか、商業施設周辺なのか。

  • 出稿本数と期間: KPIの達成に必要な接触回数から逆算する。短期キャンペーンか、長期認知向上か。

  • デザインの方向性: CVに直結する情報を最優先で配置する。伝えたいことを絞ることで視認性が上がる。 この流れは、WEB広告のプランニングとほぼ同じです。媒体がディスプレイ広告かロードサイドの看板かの違いだけで、考え方の骨格は共通しています。

地方企業でこそ効果が出る!

大手企業や広告代理店が入る案件では、こうしたフレームワークは当然のように使われています。ですが、地方の中小企業が屋外広告にここまでの設計をかけている例は、正直なところ多くありません。 だからこそチャンスがあります。同じエリアに似たような看板が並んでいるなかで、ターゲットを明確にし、目的に合ったデザインと配置で出すだけで差がつきます。費用対効果の説明もしやすくなるため、社内での予算確保にも役立ちます。

まずはヒアリングから始めてみる

弊社では、屋外広告のご相談をいただく際に、こうしたWEB広告的な視点を取り入れたヒアリングを行っています。「どんなお客様に届けたいですか」「広告を出した結果、何が起きれば成功ですか」といった質問からスタートし、設置場所やデザインの方向性を一緒に組み立てていきます。 「看板を出す」という行為をもう少しだけ戦略的にすることで、同じ予算でも成果は変わります。屋外広告を検討中の方は、ぜひ一度こうした視点で考えてみてください。

#広告運用#プロモーション#マーケティング手法