
地方企業の経営者のための WEB広告・マーケティング用語辞典
はじめに
当社は屋外広告・看板制作を主軸としつつ、デジタル広告の分析や運用支援にも取り組んでいます。その中で、お客様との打ち合わせで横文字やアルファベットの略語が飛び交う場面が少なくありません。「なんとなくわかるけど、正確に説明しろと言われると困る」——そんな用語を、地方企業の経営者の方に向けてできるだけ噛み砕いてまとめました。 辞書のように堅くならないよう、「つまりこういうこと」という一言と、身近な例を添えています。気になる用語だけ拾い読みしていただければ幸いです。
広告の成果に関する用語
CV(コンバージョン)
広告やサイトの「ゴール達成」のこと。 WEBサイトに来てくれた人が、こちらが望む行動をとってくれたら「CVが発生した」と言います。何をCVとするかは自分で決めます。
問い合わせフォームの送信
電話番号のタップ
資料のダウンロード
LINE友だち追加 たとえば看板屋なら「問い合わせフォームの送信」がCVになります。月に何件CVがあったかが、広告の成果を測る基本の数字です。
CVR(コンバージョン率)
サイトに来た人のうち、何%がゴールに到達したかの割合。 100人がサイトに来て、3人が問い合わせをしたらCVRは3%です。この数字が低い場合、「人は来ているのにサイトの作りに問題がある」可能性があります。
CPA(顧客獲得単価)
1件のCVを得るのに、いくら広告費がかかったか。 月の広告費が3万円で、問い合わせが3件なら、CPA=1万円。「1件の問い合わせに1万円かかっている」ということです。この数字が自社の利益に見合うかどうかが、広告を続けるかやめるかの判断基準になります。
ROAS(広告費用対効果)
広告に使ったお金に対して、いくらの売上が返ってきたか。 広告費10万円で50万円の売上が出たら、ROAS=500%。ECサイトなど売上金額が明確な場合に使いやすい指標です。看板制作のような案件単価が大きいビジネスでは、1件の受注でROASが大きく跳ねることもあります。
広告の表示・クリックに関する用語
インプレッション(表示回数)
広告が画面に表示された回数。 「1,000インプレッション」なら、広告が1,000回表示されたということ。ただし表示されただけでは、見てもらえたかどうかはわかりません。
クリック数 / クリック率(CTR)
広告がクリックされた回数と、その割合。 1,000回表示されて30回クリックされたら、CTR=3%。CTRが低い場合は「広告の文面やデザインが刺さっていない」可能性があります。
CPC(クリック単価)
1回クリックされるごとにかかる広告費。 Google広告はクリックされた分だけ課金される仕組み(クリック課金)が基本です。CPC=100円なら、1クリックで100円。キーワードの競合が多いほどCPCは上がります。
ターゲティングに関する用語
ペルソナ
「理想のお客様像」を具体的な一人の人物として描いたもの。 「30代男性」ではなく、「松阪市在住、35歳、建設会社の社長、新しく事務所を構えたので看板を検討中」くらい具体的に設定します。ペルソナが明確だと、広告の文面もデザインも、どこに出すかも決めやすくなります。
ターゲティング
広告を「誰に見せるか」を絞り込むこと。 Google広告では、地域・年齢・性別・検索キーワード・興味関心など、さまざまな条件で絞り込めます。地方企業の場合、「三重県内」「看板 制作」で検索した人、のように地域×キーワードで絞るのが基本です。
リターゲティング(リマーケティング)
一度サイトに来た人に、もう一度広告を見せること。 サイトを見たけど問い合わせしなかった人に、後日別のサイトで自社の広告が表示される仕組みです。「あ、さっき見たところだ」と思い出してもらえる効果があります。
サイト分析に関する用語
PV(ページビュー)
ページが見られた回数。 1人が3ページ見たらPV=3。サイト全体の閲覧量を把握する基本の数字です。
セッション
サイトへの「訪問」の単位。 1人が朝と夜にサイトを訪れたら、セッション=2。PVが「ページ単位」なのに対し、セッションは「訪問単位」です。
直帰率
サイトに来て、1ページだけ見てすぐ離脱した人の割合。 直帰率が高いページは、「来てはみたけど求めている情報がなかった」か「次にどこを見ればいいかわからなかった」可能性があります。
GA4(Google Analytics 4)
Googleが無料で提供しているアクセス解析ツール。 サイトに来た人がどこから来て、何を見て、どう動いたかを記録・分析できます。Google広告と連携させると、「広告経由の人がCVしたかどうか」まで追えるようになります。
広告戦略に関する用語
KPI(重要業績評価指標)
目標に向かって順調かどうかを測る「途中経過の数字」。 最終目標が「月10件の問い合わせ」なら、KPIは「月間サイト訪問数500」「CVR 2%以上」のように設定します。ゴールだけ見ていると途中で軌道修正できないので、KPIで定期的にチェックします。
KGI(重要目標達成指標)
最終的に達成したいゴールの数字。 KPIが「途中経過」なら、KGIは「最終ゴール」。「月間売上○○万円」「年間新規顧客○○件」などがKGIにあたります。
LTV(顧客生涯価値)
一人のお客様が、取引期間全体を通じてもたらしてくれる売上の合計。 看板の場合、1回の制作だけでなく、その後のメンテナンスや追加注文、別の看板の依頼なども含めた総額です。LTVが高い業種ほど、最初の獲得に多少コストをかけても元が取れます。
A/Bテスト
2つのパターンを用意して、どちらが効果的か比べること。 広告の文面を2種類作って同時に出し、クリック率が高い方を残す、といった使い方をします。「こっちの方がいいだろう」という勘ではなく、実際の数字で判断する方法です。
SEOに関する用語
SEO(検索エンジン最適化)
Googleなどの検索結果で、自社サイトをできるだけ上の方に表示させるための取り組み。 広告と違ってクリックされても費用はかかりません。ただし効果が出るまでに時間がかかり、継続的な改善が必要です。
検索クエリ
ユーザーがGoogleに入力した検索ワード。 「三重県 看板 制作」のように、実際にどんな言葉で検索されてサイトにたどり着いたかがわかります。この情報は広告のキーワード選定にも直結します。
おわりに
用語を知っているだけで、代理店や制作会社との会話がスムーズになります。「CVRが低いですね」と言われたとき、「つまりサイトに来ている人は多いのに問い合わせにつながっていないということですね」と返せるだけで、打ち合わせの質が変わります。 すべてを覚える必要はありません。気になったときにこのページに戻ってきていただければ幸いです。


